「味まっぷ2010」は、12月5日から共立電子産業の各店舗で配布されています。
今回、制作を担当したイラストレーターは、4代目の中西らつ子さんです。国立文楽劇場のポスターやパフレットなどでお馴染みです。
地図に登場してるキャラクターたちは、心なごませるタッチで、人情の街OSAKAにふさわしい絵柄です。
「ボクは大好きだなぁ」
少年ジャンプ以降の、やたらととんがった今流行の画風とは違って、丸みのある線が見る者に楽しさと温かさを感じさせてくれるのです。
99.9%が手描きだというのも、地図に温かみを与えている理由でしょう。
味まっぷは食べ物屋さんを案内するのだから、やはり温かいのが一番です。
掲載されているお店の情報はすべて吹き出しを付けて、これも「オドロキの超大盛」とか「絵本に囲まれたカフェ」などが手書きしてあります。
吹き出しはたくさんあるけれど、全部読んでみたくなる。
これって地図ですが、まさにでんでんタウンのタウン紙ですね。
とにかく共立電子産業の店舗で手にとってみてほしい。
◆今回の味まっぷには、もうひとつ隠し味があります。
それは発行者の共立電子産業の蘇建源会長のイラストが、地図の中に忍ばされているのです。
果たしてどこにあるのでしょう。これは筆者の中西さんのヒッチコックの映画を思わせる遊びですね。
「味まっぷ」は、1998年発行の第9版からカラー化されています。当初は手描きでしたが、04年からコンピューター制作化されましたが、10年版は再び手描きに戻っています。