取材中のボクに、Sさんは目を丸くして、信じられない様子でした。
日本橋電気街名物の五階百貨店・日本橋商店会の中に、今年2月にオープンしたという袋物のインスタントラーメンを食べさせる専門店「ラーメンさくら日本橋店」のことです。
ボクは、Sさんに聞くまでまったく、その存在を知らなかった。

そこには袋物ラーメンの現物でディプレイされた店舗がありました。
これはもうまぎれもなくインスタントラーメンの専門店です。
なんと200種類も揃っているという。
北海道・旭川の旭山動物園限定の白熊ラーメンは、一番のオススメだそうです。
ラーメンばかりではない。
最近始めたという焼きそばも並んでいる。
好きなものを取って店内に差し出すと、それを食べさせてくれるのだそうです。


赤字で420円とも書いてあります。
調理すると、この値段になるそうだ。
思わずボクは「インスタントラーメンの分際で高すぎる」と言ってしまった。
横にいた女性の店員さんは「ちゃんとトッピングして調理しますから」と、この値段に自信たっぷりの様子です。
ここまで挑戦的なラーメンならば、これはもう食べないで帰るわけには行かない。
ボクはSさんに勧められた「さくらラーメン(醤油味)」を手にとって、女性に手渡しました。
勧められるままにSさんと2階へ上がる。
誰もいない。
学生の下宿部屋といった感じです。
壁には桜田淳子やアグネスチャン、ピンクレディなど70年代のアイドルのポスターやレコードジャケットが貼ってある。
インスタントラーメンを食べるにはもってこいの環境設定です。
願わくば赤塚不二夫の小池さんの絵もほしかった。


叉焼が2枚、シナチク、海苔2枚、きざみねぎが乗っている。
まず麺を口に。
家で食べる貧相なインスタントラーメンとは違う味がした。
これがインスタントだと知らなければ、立派に行列が出来るなんとかラーメンで通るでしょう。
スープもまずまず。
これなら420円は高くない。
サイドメニューや具の追加トッピングは100円のようです。
カレーライスもある。
最近はラーメン店でカレーを出す店が増えており、ラーメンとカレーをセットメニューとしているケースは少なくない。
ここでもちゃんと用意してある。
気がつくと狭い室内はいつの間にか、オタロードからやって来た感じの若者でいっぱいになっていました。
すっかり定着しているようです。
◆食べ終わって階段を下りると、店長さんの男性と先ほどの女性店員さんが、愛想良く「ビールもありますし、焼きそばも始めてますよ。またお越しください」と言うので、ボクはついその気になって、リピーターになってもいいかなぁと一瞬思った。

以前、大阪・天六の汚い居酒屋が袋ラーメンを食べさせる、というので食べに行ったことがあったが、味はそれよりもはるかに良かった。

日本橋電気街の新しい名所として客を集めることは疑いのないところでしょう。
ここは正確には日本橋ではなく、大阪市中央区千日前でしょう。
ある夜、Cさんと地下鉄日本橋駅を目指して歩いていて見つけたのですが、なかなか行く機会がなかったのです。

店は軒に赤いテント、そしてのぼりといった具合で、いやがおうにも目に入る。
中に入るとカウンターだけで、7、8席の狭い店。
尾道ラーメンあっさり味を頼んでみました。
半熟たまごが半切れ入っていた。
味はこんなものかなぁ。
名前の通りにあっさりとはしている。

昨晩の油ぎらぎらラーメンと比べるとかなり上を行くが、可もなく不可もなくといったところか。
すぐ近くには黒門ラーメンの看板も見える。
しかし店の名前を控えるのを忘れました。
場所は覚えているので地図をアップしておきます。
モモさん、今度行ってみますか?