2007年 05月 16日 ( 2 )
開会の挨拶で榎本理事長は「商売人に大事なのは心です。商品に心をつけて売ることがお客に満足を持って帰ってもらえることにつながる」と、無機質になりがちな最近の商売を戒めました。

今年17万人近くを集めた日本橋ストリートフェスタは、でんでんタウン協栄会(土井栄次会長)が14日の理事会で来年は3月20日に実施する方向で決定している。
総会では同振興組合も今年度、これに協調していくことを決めました。
アーケード関連事業では、アーケード支柱への広告掲出は現在の50件を拡大していく計画のほか、設置されている防犯カメラの録画映像11件を浪速警察署、西警察署へ提供したことで3件の検挙につながったといった報告がありました。
◆環境整備関連事業では、大阪市の協力を得て歩道橋撤去が順調に進んでいるほか、いくつか出されている代替施設としてスクランブル交差点が有力であるといったことが明らかにされました。
駐車場問題は去年6月から稼動している民間駐車監視員によって「日本橋筋の路上駐車は実施前と比べて約4割減少している」(環境整備特別委員会)ものの、「路上駐車が出来なくなると商売にも影響が出る」といった声も出ていました。
また車道に設けられている車道パーキングの廃止を働きかけているといった報告もありました。
街の美化に関して「歩道などの清掃員を採用できないか」などといった質問も出ていました。
本社と本店を置く日本橋地区の売上げの構成比は総売上の約6%の約190億円で、ピーク時の21%からは大幅に減少していることが明らかになりました。
ただ構成比の減少は郊外店舗の数が増えたほか、全体の売上額が拡大していることも原因しているようです。
商品別では、薄型大型テレビや任天堂の据置型ゲーム機「Wii(ウィー)」が好調なゲーム・玩具などの伸びが目立っていました。
一方でパソコンやDVDは単価ダウンが激しく、とりわけパソコンの売上げは前期比14.7%減でした。
◆また買収防衛策の導入を6月22日開催予定の株主総会に諮ることを決めています。これによって同社が「唯一の関西資本の上場企業」を維持し、独自路線を歩む方針を示したことになります。
◆ただ同日にはヤマダ電機が、マツヤデンキ(大阪市)、星電社(神戸市)、サトームセン(東京都)を傘下に持つ持ち株会社「ぷれっそホールディングス(HD)」(東京都)の全株を取得し、子会社化すると発表しており、家電流通業界は超大型会社の時代に入ってきています。
それだけに業績が好調な上新電機も独自路線をいつまで保てるかは、きわめて不透明な部分が多いのではないでしょうか。