ハイエンドなオーディオなどに関心 第19回オーディオセッション in OSAKA 2009
2009年 11月 08日

前回まで2カ所に分散していた会場を1カ所に集約しています。
景気の不振などで今年は、ケンウッドやパナソニックといったメーカーが不参加になるなど、出展社は20社に減っています。
と言うものの、会場には見所がいっぱいで、初日の7日には午前中から、いつもよりもたくさんの人たちが訪れ、試聴会に耳を傾けたり、係員の説明を熱心に聞いていました。
◆2階会場ではパイオニアが、TADラボのオーディオ技術を駆使した「TAD」ブランドの新製品、民生用ハイエンドモニタースピーカー「TAD Compact Reference」(TAD-CR1)とモノラルパワーアンプ「TAD-M600」の試聴をしています。
1回50分の試聴会は1日4回実施。いずれも用意された椅子は満席の状態で、係員はシューベルトのセレナーデなどの曲を用意して、最高級の音を提供していました。
TADブランドのアンプは「同ブランドのスピーカーにあったパワーアンプで音を出したい思いで商品化した」といい、係員は「色付けせずに入ってきた信号を素直に増幅するモノラル600Wの素晴らしさを体験してほしい」と話していました。
同じフロアでは、ソニーマーケティングがAVアンプとプロジェクター、ハイビジョンスピーカーシステムなどで、雰囲気感を高める映画のナレーションやヨーロッパの高い天井の室内での会話の響きなどの音質感をアピールしていました。
センタースピーカーによる映画館のような臨場感の音や、登場人物の声の低音などに会場を埋め尽くした来場者も聞き惚れていました。

デノンは、BDプレーヤーによるDENON LINK 4chの体感とSXシリーズと新製品PMA2000SE DCD 1650SEの試聴を行っています。
シアター形式の会場では、クラシック音楽演奏のBDを再生しPCM5.0と呼ばれる方式の音質感の良さをアピールしていました。

◆4階会場では、真空管アンプなどを出品しているTRNの部屋は人で埋まっていました。真空管ステレオアンプ「TRN Super 12」は、音を楽しむだけでなく部屋のインテリアに合わせて色が選べる工夫を凝らしています。
またCD/DVDディスクの音や映像の質感を改善する「ディスク・エナジャイザー」といった商品もアピールしています。

◆3階会場では、創業60周年を迎えているマッキントッシュのアンプやタンノイのスピーカーなどの新製品がずらりとと並び、係員が注目商品の特徴を説明するとともに、クラシックによる試聴に応えていました。
タンノイのスピーカーの新製品は、エンクロージャーに樺材を用いて手間暇かけて作りこんでいるなどといった説明も聞かれました。

コンパクトな形にもかかわらず、高品質な音の再現を訪れたオーディオファンに訴えかけていました。
「マニア受けする面白いスピーカーですね」といった声も聞かれました。
ホームオーディオに参入している富士通テンは、今年発売したスピーカー「TD712zMK2」をマルチチャンネルでの試聴を行っています。
また、パソコンやiPod向けの小型スピーカー「TD510」も、来場者の関心を集めていました。