ロボットラボラトリーと情報交換会、ユーザー視点でロボットの将来を考えるのに有効
2009年 01月 25日
ロボット連絡会(ロボ連)の今年初めての定例会議に、ロボットラボラトリーの足立尚喜ローボ事務局長と前場大輔シニアプランナーが出席。ロボットラボラトリーの概要紹介とロボット市場の今後の予測などを話しました。
ロボ連の塩田浩司幹事は、大阪・梅田に建設が進められている北ヤードに設置が予定されているロボシティコアについて、計画の進捗状況と日本橋など他のロボット拠点とのすみ分けについて質問しました。
足立事務局長は「当初予定の2011年のオープンは、2年近く延びるようだ。今後、具体的な活動内容など中味を詰めていきます。平松邦夫大阪市長もロボットへの関心も高く、ロボシティコアの必要性について認識してもらっています。日本橋とは共存共栄の姿勢で、大阪発のロボット事業を世界へ発信していきたいと考えています」と、説明しました。
また塩田幹事は「2005年にロボカップ世界大阪大会が終わってから、急速にロボットへの関心が冷え込んでいます」と指摘、蝉代表幹事も「ロボカップジュニアへもマスコミはほとんど関心を示さなくなってしまっています」と、一般におけるロボット熱が冷めかけている現状を訴えました。
これに対して足立事務局長は「これが大阪のロボットだという情報を発信していかないといけないと思います」とする一方で、「ロボットビジネスを盛り上げるには開発だけではなく、販売が伴う必要があります。子供たちをはじめ、たさくさんの人たちにロボットを知ってもらうことも大切です。ロボットラボラトリーは今まで、この点が疎かになっていました」と、ロボ連と一緒になってユーザーの視点でロボットの将来を考えていきたいことをしました。
ロボ連とロボットラボラトリーは、ユーザーの視点でロボットビジネスの将来を考えるのに有効だとして、今後も継続して情報交換を進めていく考えで一致しました。
今まで大阪市が進めるロボット事業と民間中心のロボット連絡会は、ほとんど交流がありませんでした。
しかし今年は、これを契機に、双方がひとつになって市場開拓に乗り出すことになりそうです。