◆大阪工業大学は2010年4月にロボット学科の開設するが、同大学でものづくり人材育成を進めているものづくりセンター「MONOLAB」の池田隆治副センター長が、2009年12月22日、ダイセン電子工業で開かれた日本橋でんでんタウン・ロボット連絡会(代表幹事・蝉正敏ダイセン電子工業)の12月例会で、MONOLABの活動内容などを説明しました。また開設準備中のロボット学科については「順調に応募が集まっている」と、高校生の間でロボットへの関心が高いことを感じさせていました。
毎月1回例会を開催し、発足3年目を迎えているロボット連絡会には、毎回ゲストを招いてロボットの今を知る勉強会を開いています。
2009年を締めくくる12月例会には、昨年4月にリニューアルオープンした大阪工業大学ものづくりセンター「MONOLAB」から池田隆治副センター長が参加して、薄型テレビに映し出されたパワーポイントの資料をもとに、ロボットやソーラーカーなど学外の競技大会にも出場しているMONOLAB内のプロジェクトなどの活動ぶりを紹介しました。
このところ薄らいでいたという大工大の伝統であるリアルな”ものづくり精神”を再度復活させようと具体化させたのがMONOLABです。池田副センター長は「3年間で大工大にMONOLABありと言われるまでに持っていきたい」といい、目標の最終年度を迎える来年へ向けて、さまざまな活動を計画しています。
自律型歩行ロボット製作するなど学内向けのものづくり授業を実施はもちろん、学外の人たちへの開放も行っています。
キッズものづくり道場では、近隣の小学生たちが参加しての同大の学生がアドバイスしてものづくりを体験してもらっているといいます。子供たちだけでなく、お母さんなど大人向けのものづくり講習会も人気のようです。
テクノフォーラムでは、浅田稔大阪大学大学院工学研究科教授などを招いた講演会を開いています。「開発者などに直接に話を聴くことで、学生にどのような勉強したかなどを学んでいます」と池田副センター長。
学外で開かれるロボコンへの参加もMONOLABのプロジェクトのひとつです。
12月12日にはロボット競技会「第6回ロボプロステーションチャレンジカップ」に、同プロジェクトの14人と電子工学研究部4人、機械工学研究部3人が出場して、入賞したそうです。
◆来年4月、工学部に開設されるロボット学科は、2月に一般入試が行われますか、応募は順調に増えており「100人近くの学科でスタートすることになりそう」だといいます。
ロボ連のメンバーからは「開設後は学外の施設などと連携して活動することは可能か」などといった質問が寄せられていました。
[大阪工業大学ものづくりセンター「MONOLAB」]
http://www.oit.ac.jp/japanese/monolab/