小学生ロボコン 来年3月、日本橋で開催へ
2008年 12月 19日
今までロボコンと言えば社会人や大学生、高専・高校生、中学生を対象にしたものばかりだった。
なぜか小学生が気軽に参加でき、将来の本格的なロボコンへの登竜門になり、しかも定期的に開催されているものはほとんどなかった、といわれている。
小学生ロボコンをスタートさせるのは、大阪・日本橋で毎月開催されている「でんでんタウン電子工作教室」。
来年3月20日に開催される第5回日本橋ストリートフェスタの開催日に合わせて、日本橋内で行われる。
事前に実施する予選大会を勝ち抜いた50組が出場する予定だという。
予選は来年2月まで、でんでんタウン電子工作教室で実施されることになっている。
小学生ロボコンは、今まで電子工作教室では何度か教材として取り上げてきた、紙コップとモーターなどを使った相撲ロボットによる勝ち抜き戦が採用される。
◆相撲ロボットは小学生低学年でも、1時間程度で組み立てられるもので、費用もあまりかからないことから、誰にでも手軽に取り組めるのが特徴だ。
しかも作ってすぐに友達と競技を楽しめることから、電子工作教室でも人気教材のひとつになっている。
日本橋ではロボカップジュニアリーグへ向けた予選会や、その参加者を育成するロボット教室なども実施されている。
ただこれに参加して勝つには、ある程度の技術力が必要になる。
小学生ロボコンは、それよりもハードルは低く、子供たちにロボットへの関心を持ってもらい、将来のロボカップや各種ロボコンへの出場を目指す入口になるものと期待されている。
◆でんでんタウン電子工作教室では、12月26、27の両日に、日本橋で行う電子工作教室で第1回目の予選会を実施するという。
子どもたちの間ではロボットへの関心は相変わらず高いが、本格的なロボットとなると、技術的にも手が出ないケースもある。
その点、紙コップロボットであれば、簡単に楽しめ、しかもロボットへの興味を深めるきっかけになる、と見られている。
今後、大阪・日本橋だけにとどまらず、各地に小学生ロボコンの輪が広がっていけば、子供たちのロボットへの関心もさらに高まるだろうと予想されている。