日本橋電気街に関連したニュースをお伝えする情報サイトです。 「日本橋( NIPPONBASHI )経済新聞」は 略して”バシ経”。


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家電ブーム

◆今はちょっとした家電ブームだそうだ。
 でもそれは昭和30年代の再来とは違う。
 芸人がテレビ番組で、家電をテーマにはしゃいでいるというのが火付けともいう。

 そんな番組は観たことがないので何とも言えないが、在阪のコピーライター、森敬典さんが、自身のメールマガジンでこんなことを書いていた。
 「近ごろ、家電芸能人なるものが流行していて、やたらと番組内で家電製品の解説をしたがるようです」

 実にくだらないと吐き捨ててしまいたいところだが「彼らが解説した家電品は、その週末に必ず販売が増加するのだそうです」(森さん)と言うから、販売側にとってはまんざら無視もできない存在かもしれない。

a0029278_15511926.jpg◆「電化製品列伝」(講談社)といった本が発売されている。
 長嶋有という作家が書いている本だ。2001年に第92回文学界新人賞を受賞して作家デビューした人だという。
 それだけでは足らずに翌年には第126回芥川賞、07年には第1回大江健三郎賞も受賞している。
 れっきとした純文学の作家である。

 その人がポプラ社のWebマガジン「ポプラビーチ」と「小説現代」で連載していたものを精選し、さらに書き下ろしを加えてまとめたのが、この本だという。

 電化製品列伝は書評であり映画評、漫画評でもある。
 18の作品を取り上げて、作品に登場する電化製品の描かれ方に注目している。




◆海外の小説などを読んでいると結構、日本の家電品が登場する場面に出くわす。メーカー名はもちろん、ある程度まで機種を特定できそうなほど、詳細に書いているものもある。

 列伝では、そんな仔細な点は省かれており、家電品はいずれも一般名詞になっている。
 しかもデジタル家電はまったく登場しない。
 たとえば尾辻克彦(赤瀬川源平)の「肌ざわり」(河出文庫)を取り上げた章では、ブラウン管テレビをテーマにしている。

 純文学の作家がこんな本を書いているという点がまずユニークだが、こんな具合に家電品は今、若者の間で注目される商品になっている証拠かもしれない。
 この本に取り上げられた家電品は、雑誌連載時に”爆発的”に売れたとは思えないものばかりだが、もしかすると本が出版されたのをきっかけに再び売れるかもしれない。

◆しかし08年度第2四半期連結決算で売上高1704億7800万円(前年同期比5・1%増)といった好業績を上げた上新電機も、日本橋地区の売上げ構成比率は約5%で、それは減少傾向にあるという。
 しかも家電品の売上げが減って、玩具など非家電製品の販売ウェイトが高まっているらしい。

 それでも巷では家電ブーム。このアンバランスは一体何なのだろうか。
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by sozakiweb | 2008-11-18 15:53