ニノミヤ本店舗の行方は 上新による買収が街発展のカギ?
2007年 05月 21日
地元では「地権は複雑に入り組んでおり簡単に売却できないのでは」といった見方もあります。
記者は、電気の街「でんでんタウン」を存続させるには、唯一の関西資本を標榜する家電量販店の大手、上新電機が買収し、大型総合店舗を出店するのが最も良策ではないだろうか、と考えるのだか。
◆商店街としてのカラーを維持するため、地元商店街組合主導で出店に一定の規制を設けるケースは他の都市でも見られます。
しかし経済原理に応じて放置しておくと「でんでんタウン」は、確実に電気の街ではなくなってしまいます。それを回避したいのであれば、目指す街づくりに沿って出店許可を与える方法を取るべきでしょう。
ところがでんでんタウンにおいては、理想とする街づくりの絵が描かれていないのが現状でしょう。
もし電気街を存続させたいのであれば、大型店舗であるニノミヤ本店舗は電器店として残さなければいけない。
◆今、それを成し遂げるパワーを持っているのは地元では上新電機しかないでしょう。
ニノミヤのパーツ部門も買収するとともに、顧客誘致につながる魅力ある総合的な品揃えを持った大型店舗の出店を、でんでんタウン全体で後押しをしてもらいたいものです。
それが実現されなければ電気街は、ますます衰退へのスピードを早めることになるのではないでしょうか。